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振り付けの確認をしながら練習する大阪桐蔭高校の吹奏楽部員たち=2024年10月9日、大阪府大東市、河原田慎一撮影
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 今年、20日の全日本吹奏楽コンクールの舞台で大阪桐蔭高校が演奏する自由曲は「オペラ座の怪人」だ。楽器の音色で、「歌う」という。

 なぜ、ミュージカルの名作を選んだのか。

 本番まで2週間を切った9日、校内の吹奏楽部の練習場には、150人以上の部員が奏でるミュージカル曲が響き渡っていた。ライブ配信で使うミラーボールや、大型のモニターも備えられている。

 全国大会に出場するのは、今年が15回目。昨年まで3年連続で金賞に輝いた屈指の実力校。そんな大阪桐蔭が近年、力を入れてきたのが「ミュージカルの上演」だ。

 「歌いたい」と手を挙げた部員が衣装を着て歌い、演技する。伴奏をするほかの部員も、腕を動かすなどの振り付けをしながら演奏する。上演に必要なのは、音楽だけではない。セットや小道具もあり、背景に映し出すコンピューターグラフィックス(CG)の映像は部員たちでつくる。

 「サウンド・オブ・ミュージック」や「ウエスト・サイド・ストーリー」など、レパートリーを増やしていき、部の定期演奏会などで上演してきたという。

歌を交えて、できること

 「吹奏楽部でミュージカルを…

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